介入研究参加者募集

介入研究参加者募集

介入研究は平成30年度で終了しました。
ご協力いただいた方々に感謝いたします。

1. 幼児

1. 研究協力者

吃音の相談に来られた幼児のうち、次の条件をすべて満たす方を本研究の協力者とします。すなわち、①どもり始めてから6ヶ月以上が経過している、②3歳0ヶ月以上かつ就学までに少なくとも半年がある、③保護者および専門家による吃音の重症度評定(0〜9の10段階)で評定値が1以上である、④吃音の検査法における評価場面、もしくは家庭での日常会話場面において吃音中核症状(短い音の繰り返し、引伸ばし、ブロック)の頻度が100文節あたり3以上である、⑤保護者の方が研究の参加に協力できる(概ね毎週来院できる)、の5つです。

2. 依頼内容

(1) 治療プログラムへの参加

本研究では、吃音があるお子様をリッカム・プログラムおよび能力要求モデルに基づく治療という2つのグループにランダムに割り当てて比較します。割り当てられたグループの治療を12週間受けていただき、その後は経過を見ながら、良好であればそのままの治療法を、不良であればもう一方の治療法を受けていただきます。なお、この2つの治療法については、双方一定の効果が期待されるものの、どちらがより有効であるかは明らかになってはいません。治療プログラムに参加していただく場合、当該の治療は無料で受けていただくことができます。

(2) 吃音とそれに関連する行動の評価

本研究では、治療の効果を明らかにするため、初回評価時および各治療開始の12週間後、および治療開始1年後に、①吃音検査法、②リッカム・プログラムの吃音重症度尺度、③幼児向けのコミュニケーション態度テスト(Kiddy CAT)、④言語環境および養育環境に関する質問紙、⑤子どもの強さと困難さのアンケート(SDQ)を実施します。治療を担当する人員の都合ですぐに治療に入っていただく余裕がない場合、治療開始をお待ちいただく場合があります。こういった場合で、かつ治療開始をお待ちになっている期間が長い場合には、12週間ごとをめどに同様な検査をさせていただくことがあります(一部の検査を省略することがあります)。治療開始1年以降も吃音が十分に改善しておらず、治療を継続される場合も同様です。

(3) 治療場面の録画

本研究では、治療効果に影響を及ぼす要因として、治療者の関わりにも注目しています。治療担当者の治療技術のレベルを確認するため、治療場面を毎回録画させていただきます。なお、この録画記録は原則として、本研究の分担者および協力者しか視聴することはありません。ただし、本研究の成果を学会等で発表する際に、これらの映像の一部を使用させていただく可能性があります。そのような場合は、研究への参加の同意書とは別に、お子様の保護者にあらかじめ許可を得るものとします。また、その際に要望があれば目隠し線を入れるなどして、個人を特定できないようにします。

 2. 青年期以降き吃音に対するグループ訓練